ゆたかに暮らす/アルゴリズムが考える家づくり

  1. column

家の「内側」の 4つのこと。

人生の一大イベントのひとつ、家づくり。当然、失敗なんてしたくない。
では、どうすれば後悔のない家づくりができるのか。
このページでは、家具店だからこそ提案できる家の「内側」を大切にした家づくりを、 アルゴリズム2階に完成した「アルゴリズムの家」とともに紹介します。

「ゆたかな住まい」を体感してみる
アルゴリズム2 階にある「アルゴリズムの家」。
内部には16 帖のリビングダイニングがあります。
住まいに家具を置いたらどう見えるのか、 どうすれば16 帖を最大限に活用できるのかを体感できる空間です。

01 間取りのこと 
「やりたいことに優先順位をつけてみる」

 「家づくり」には、いくつもの条件があります。中でもみなさんが一番こだわり、頭を悩ませるのは、人が集まる「LDK(リビング・ダイニング・キッチン)」の部分ではないでしょうか。まずは、住まいの基本となるLDKの「間取り」に触れてみたいと思います。
 私たちが紹介する内容は、一般的な30 ~35 坪の2階建ての家を想定しています。スペースが限られているからこそ、よく考えて間取りを作らないと、あとで後悔してしまうことも。では、何を考えれば良いのでしょうか?
 家づくりをしている人に「どんな家にしたいですか?」と尋ねると、「家族団らんできる広いリビングがある家にしたい」という答えが大半です。それ以外にも、「和室」「大きな窓」「家事室や勉強コーナー」など、欲望は盛り沢山。それらをすべて詰め込むとなると、最初に希望していた「広いリビング」はどんどん圧迫され、最終的に「思い描いていた理想の家とはずいぶん変わってしまった」ということになります。後悔しないためには、優先順位をつけて、本当に必要な要素だけを取り入れた間取り作りをすることが大切です。
 原寸大の「アルゴリズムの家」は、リビングとダイニング(LD)を再現しています。16帖のLDには幅3m のソファや直径1.2m の円卓を設置しています。テーブルは幅1.8m までの長方形のものも設置できます。特徴的なのは、キッチンを切り離してLDKではなくLDにしていること。そして、大きな掃出し窓をダイニング側に設けることで、ゆったりしたサイズの家具を置きながらも、空間を広く確保することができていることです。和室の代わりにソファで横になることもできますし、子供たちはリビングで遊ぶことができます。勉強は広いダイニングテーブルで、教え合いながらする方がはかどるかもしれません。勉強道具やノートPCを片付ける収納家具は、階段下に設置できます。
 「アルゴリズムの家」では、空間や家具のサイズに注目して、それぞれの「家族団らん」をイメージしてみてください。

想定する間取り
坪数:30坪
延床面積:約100㎡
LD帖数:16帖(階段スペース含む)

02 内装のこと 
「アルゴリズムの家を造った2人に聞きました」

若林健勇/大工

わかばやしけんゆう/1978 年福山市生まれ。グリーンホーム代表取締役。26 歳までアパレルショップを運営しながら、土木などを経験。27 歳から大工職に。39 歳でグリーンホームを創業。

若林:家族4人で暮らすなら、30 坪ほどの家でも僕は十分だと思っていて、よく提案してきました。予算内で収めながら大事だと思う部分にこだわりを持って建てるのが理想的だと思うんですが、「もっと広く、大きく」とお客様の方から高額になる造りを求められることもあります。僕たちにはありがたいんですが(笑)。
 家族構成は、年を重ねていくと変化するものです。お子さんが独立された方から「家を小さくしたい」というリフォームを依頼されることも多いので、シンプルに、将来少しだけ変えられるような間取りが良いと思います。
 ほかにも造作で収納やテレビボードを造るのも、時間とお金がかかってしまいます。だから僕たちはいつも置き家具をおすすめします。「アルゴリズムの家」では、家具やインテリアまでコーディネートされた空間を見てもらえるのが良いですね。
 今までもこれからも、自然素材にはこだわっていきます。「予算に合わない」と諦めなければいけないケースもあったので、余分なものはそぎ落として、選んでもらいやすい家づくりに挑戦していこうと思っています。

グリーンホーム
木材と土壁を使用した、人と環境にやさしい住まいづくりを提案する工務店。
住所:広島県福山市神辺町川南1364-4
TEL:084-967-5820

藤原博之/珪藻土屋

ふじわらひろゆき/1967年相模原市生まれ。珪藻土bios代表。東京でサラリーマンを経験した後、2007年に「メソポア珪藻土」と出会う。独学で左官技術を学び、2009年珪藻土biosをスタート。

藤原:珪藻土の需要が、最近増えてきました。これまでは高価すぎるというイメージがあったり、「たった2 ㎜の薄さで調湿や消臭なんてできるはずがない」と言われたり、なかなか選択肢に入れてもらえなかったんです。でも効果や、ほかの壁材との違いを伝えると、「一部屋だけでも」と珪藻土を希望する人も増えてきました。
 僕が使っている「メソポア珪藻土(MP パウダー)」は、7 ㎡ほどの壁で一般的な大きさの風呂の湯気を処理できるほど湿気を吸ってくれるし、乾燥したら適度に水分を放出してくれます。消臭効果も抜群。電気を使ってエネルギーをコントロールするより、ずっとメリットがあると思います。人工的な糊は一切使用していないので、解体しても自然にかえせますし。人にも環境にもやさしい材料です。
 家づくりは「何を優先に考えるか」ですよね。内装材に何を使うかで、普段の暮らし方や数年後のメンテナンスも変わってきます。より良い素材を選んでいただきたいですね。余分なエネルギーやコストを使わずに、自然の素材で作られたものの中で生活するって、豊かな暮らしだと思うので。

珪藻土bios
「メソポア珪藻土」を配合した自然素材100%の壁材「MPパウダー」の正規代理店。
住所:広島県福山市西新涯町2-16-35-10
TEL:050-3070-6668

03 家具のこと 
「高さをおさえて、空間のバランスを整える」

本を読んでくつろいだり、みんなでワイワイお話ししたり。子供を寝かせたり、一緒にうたた寝したり。ソファは日常生活の中心になる家具です。ローザソファは、脚に繊細なスチール脚を採用することで本体に浮遊感を与え、ゆったりしたサイズでも圧迫感を感じさせません。「ローザソファ」(左/3P片肘、生地ランク4)35万5000円、(右/ビッグカウチ、生地ランク4)34万5278円 /ALGORHYTHM

どの角度からでも座ることができる、自由度の高い1本脚のラウンドテーブルです。高さはチェアに合わせて製作します。「マリーダイニングテーブル」(直径1200㎜)28万6500円/ALGORHYTHM

天板に大理石を、天板を囲むフレームや脚にステンレスを採用したコーヒーテーブル。コンパクトな家具ほど素材で個性を出すことで、インテリアにリズムを与えます。「マーブルコーヒーテーブル」(左/直径480㎜)3万5000円、(右/直径830㎜)6万円/CRUSH CRASH PROJECT

座高が少し低めのダイニングチェアは、座るとソファでくつろぐ人と同じ視線の高さになり、リビングに居るような心地良さを感じられます。「キャプテンチェア」(ビーチ材、ブラック塗装)3万6000円/TAKAYAMAWOODWORKS

引き戸と引出のシンプルな作りのテレビボード。それぞれ取っ手がなくても開閉できる設計になっているのが、よりすっきり見えるポイントです。「ローザテレビボード」(幅1700㎜、スチール脚)11万9500円/ALGORHYTHM

04 壁材のこと 
「安心で安全なMPパウダー」

 珪藻土が、珪藻という植物プランクトンの死んだ殻が沈殿して化石になった土のことを指します。岡山県や秋田県など全国各地に採掘場はあり、昔から七輪や断熱レンガの原料として利用されてきました。
 「アルゴリズムの家」に採用した「MPパウダー」の主原料であるメソポア珪藻土は、北海道稚内で採掘されたもの。珪藻土には細孔(穴)があり、その大きさの単位の一つを「メソポア」と言います。
 メソポア珪藻土の細孔は「ちょうどいい大きさ」。一般的な珪藻土の細孔は大きめで調湿機能があまり期待できません。逆に、備長炭などの細孔は小さく、吸湿機能はあるものの放湿機能は少ないのです。メソポア珪藻土は程よい大きさの細孔であるため、自律的に調湿し、常に人間にとって快適な湿度に保ってくれます。四季のある日本で快適に暮らすには役立つ機能であり、その効果は半永久的です。
 壁材として珪藻土を利用し始めたのは、今から30~40年前。メソポア珪藻土の特性に着目した一人の元北海道工業試験場職員の発想と研究から始まりました。一般的な珪藻土は凝固剤に化学糊を使用します。しかしMPパウダーは、メソポア珪藻土、白土(火山灰)、木質繊維(古紙)、食用でんぷん糊の100%天然素材だけで生成されています。
 稚内のメソポア珪藻土が持つ特殊な性質と研究者の努力によって、本当に安全で快適な壁材が誕生しました。

前原 尚美

まえはらなおみ/ALGORHYTHM

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