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豆菓子/豆徳

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人気の「定番豆」ベスト3
中/看板商品で1番人気の「竹炭豆」(286円、100g)。右/落花生に抹茶とミルクを合わせた2番手「抹茶みるく豆」(286円、100g)。左/落花生に黒ごまを合わせた「黒胡麻とうふ豆」(286円、100g)が3番人気。

口に入れると立ち上がる、 50種類の香り、老舗の味。

 豆菓子は、手土産にいい。改まって贈り物というほどでもないときにちょうどいいし、持って行った先で一緒に食べるにもいい。値も張らず、受け取った側も気が楽で、日持ちもする。そしてなにより、喜ばれる。
 福山駅から徒歩10分くらいのところにある「豆徳」は、1869年創業の徳永製菓の豆菓子店。店内には、15年前に開発した看板商品の「竹炭豆」をはじめ、人気の「抹茶みるく豆」「黒胡麻とうふ豆」、酒に合う「柚子こしょう豆」「伊勢あおさ豆」、ちょっと変わった「ふくマヨネーズ豆」「三色ラムネ豆」といったものまで、50種類以上もの豆菓子が並んでいる。
 国内を見渡せば、豆菓子の老舗はほかにもあるが、豆徳は「日本で一番多くの豆菓子を自社で製造、販売している」メーカーだ。委託を受けて製造した商品が、有名なショップで売られていることも多いという。
 なによりの特徴は、毎月新商品を発売していること。日々、同時に20種類ほどの商品開発に取り組みながら、それぞれの発売日ギリギリまで試行錯誤を続けている。というのも、豆徳はさまざまな味を豆菓子として再現する際に、人工香料を極力使わないと決めているからだ。「伊勢あおさ豆」なら本物のあおさのり、「みかん豆」ならみかんの粉末といった具合に、天然の素材を使うようにしている。その分、商品開発は難しくなるという。
 日曜日、鎌倉から帰る電車でかばんを見ると、豆徳の袋がひとつ入っていた。ラベルに「檸檬豆」と書かれた透明な袋を開けて、車窓を眺めながら、ひと粒食べてみた。甘酸っぱさが口いっぱいに広がって、さわやかな香りが立ち上がる。品川に着くまでに、1袋なくなっていた。

酒に合う「つまみ豆」ベスト3
上/柚子の果皮と青唐辛子、塩で作った柚子こしょうを使った「柚子こしょう豆」(286円、80g)。中/「いわし豆」(286円、80g)は、すりつぶした、いわしと落花生の組み合わせ。下/ローストしたアーモンドを、酒粕から作った甘酒でコーティングした「甘酒アーモンド」(400円、80g)。

意外な味の「驚き豆」ベスト3
左/落花生にふぐエキスを合わせて、マヨネーズ風味に仕上げた「ふくマヨネーズ豆」(286円、70g)。中/食べるとシュワシュワ。ラムネを豆菓子で再現した「三色ラムネ豆」(286円、90g)。右/「伊勢あおさ豆」(286円、65g)は、落花生に伊勢志摩産のあおさのりを合わせた塩味。

ナッツが主役の「豆スイーツ」ベスト3
左/カシューナッツをホワイトチョコといちごパウダーでコーティングした「いちごチョコカシュ」(524円、80g)。中/マカダミアナッツにホワイトチョコとマンゴーパウダーを合わせた「マンゴーマカダミア」(600円、90g)。右/ローストしたアーモンドに、甘いメープルとコラーゲンを合わせた「コラーゲン入りメープルアーモンド」(450円、80g)。

ほんのりスイートにコーティングした、 「カシュー」「マカダミア」「アーモンド」。

 豆菓子に加えて、ここ最近、豆徳で人気なのがナッツ菓子。豆菓子の開発や製造で培った技術を生かして、カシューナッツにマカダミアナッツ、アーモンドといった木の実を、パウダーやチョコレートでコーティング。いちごパウダーにホワイトチョコを合わせた「いちごチョコカシュ」、マンゴーパウダーにホワイトチョコを合わせた「マンゴーマカダミア」、ローストしたアーモンドをメープルとコラーゲンで包んだ「コラーゲン入りメープルアーモンド」といった「豆スイーツ」が、女性を中心に人気を集めている。
 豆菓子やナッツ菓子の製造は、意外と手がかかるそう。金平糖を作るような要領で、糊代わりになる砂糖水などを使って、豆やナッツに1時間ほどかけて何度も材料をまぶしていくことで商品ができあがる。そこにパウダーで味付けしていく。中には生地を潰すことで見た目や味に変化をつけるものもあって、その場合には、生地を潰して粉をかけて、また生地を潰すという作業を繰り返す。時間をかけて粒を大きくしていくことでようやく菓子となって、店の棚に並べられるさまざまな味の商品ができあがるのだ。この製造工程は昔からほとんど変わらないため、たとえ新しい機械を導入したとしても、飛躍的にたくさんの商品を作れるようになるわけではないという。
 豆スイーツの中でも、特にオススメはマンゴーマカダミアで、「ここ数年の中では最高傑作」と徳永製菓の社長、上迫豊さん。ほかの商品に比べると材料費がかかるため、豆徳の中ではちょっと高めの値付けになっているが、その分、深いコクと濃厚な味わいを楽しめる。15年前に先代が開発した「竹炭豆」を超えて、新たな福山名物になりそうだ。

STOREHOUSE16
ここでしか買えない、限定パッケージで販売します。

STOREHOUSE16には、豆徳のブースが登場します。ここで紹介した豆徳の人気商品をセットで販売。徳永製菓とSTOREHOUSEが共同で開発した、STOREHOUSEにしかない限定パッケージに入れて、売り出します。  限定パッケージのデザインは、徳永製菓に残っていた、過去のパッケージをスクラップしたファイルを参考に、今回特別に製作したもの。「定番豆」「つまみ豆」「驚き豆」「豆スイーツ」をそれぞれセットにしたアイテムが、STOREHOUSE16の会場に並びます。パッケージは現在、開発中。どんなパッケージに仕上がったかは、会場に足を運んでご確認を。手土産にもギフトにも、そして自分用にもどうぞ。

徳永製菓で、過去のパッケージをスクラップしたファイルを発掘。

徳永製菓の直営店「豆徳本店」には、日替わりで20種類ほどの試食品が用意されている。気になる味を試しながら、どれを買うか迷うのも楽しい。
豆徳本店
住所:広島県福山市胡町4-21
TEL/FAX:084-973-7222
営業時間:10:00〜18:00
定休日:第3日曜日

廣川 淳哉

ひろかわじゅんや/編集者。日経デザインやAXISのソニーデザイン、LEXUSの雑誌やホンダ、シチズンのウェブサイト、書籍はマツダデザイン。Penオンラインで「餃子」連載中。

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