つながるストアハウス

  1. column

これまでのSTOREHOUSEをきっかけに生まれた、多様なつながり。ここにしかない14のストーリーを紹介します。

① 生産者とつながる。

早川さんの畑でいちじくの状態を確認する山内さん。
いちじくを使用した人気のパウンドケーキ。

STOREHOUSEに、お客さんとして遊びに来ていたいちじく農家の早川さん。SMALL BAKE SHOPのブースでオーナーパティシエの山内隆裕さんに、「いちじくを作っているんだけど、一度畑を見に来ない?」と声を掛けた。1年後、早川さんの畑に足を運んだ山内さんは、いちじくを仕入れさせてもらうことに。今でも秋になると、いちじくの状態を確認するため、早川さんの畑を訪れている。

② 依頼につながる。

創造をすることから連想した、カンブリア紀を思わせるWEBサイト。

雑誌「STOREHOUSE」や前身のタブロイド誌のデザインを手掛けるカメレオンワークス。それらを見た人から、WEBサイトの製作を依頼されることも多いとか。福山市南手城町にある曹達意匠設計研究所の園田泰丈さんは、タブロイド誌をきっかけにカメレオンワークスを知り、WEBサイトの製作を依頼。園田さんの周囲の人々も、同様にカメレオンワークスに依頼していたと、その後知ったそう。

③ 東京につながる。

MAMのロゴも入れたオリジナルサイズの桐箱。

18回目のSTOREHOUSEで出会ったのが、桐箱を製作する曙工芸と、東京にあるインテリア雑貨の商社、グローバルフォルムコンクリート。日本各地の名産品を使用した食品「MAM」のギフトボックスを探していたグローバルフォルムコンクリートの健石直材社長は、家具の産地で作られる確かな技術を求めて、桐箱を、曙工芸に依頼するようになった。

④ 笑顔につながる。

福山市神辺町に展示場を構える住宅メーカー、イシンホーム。イベントや展示場で、お子さんに気軽に渡せるノベルティとして選んだのがpokomokoで名入れを施した風船。pokomokoは、ギフト販売から、イベント会場の装飾なども手掛ける福山の風船ショップ。国内外のさまざまなバルーンを扱っている。

⑤ ご近所とつながる。

Swallow tummyのメイン看板もみんなで手作り。

STOREHOUSEの開催地、卸町に店舗を構える「門田商店」と「101 design store」。もともと互いの存在は知っていたが、STOREHOUSEをきっかけに声を掛け合うようになった。同じく卸町に店舗を構える「LanaRouta」と3店舗で、4年前からマルシェイベント「Swallow tummy」を年に1度、開催する。今では同じ卸町の「mogute」もイベントに参加している。

⑥ ピザからつながる。

ヌーヴェルヴァーグの外観。
外壁の施工も店内のレンガ張りもすべて自分たちで。

「ヌーヴェルヴァーグ」の高田展久さんが店舗の改装を依頼したのは、STOREHOUSEにピザの店を出していた「1/1スケール」の池田達紀さん。池田さんの本業は工務店。高田さんのイメージをもとに、壁やテーブル、外観も、すべて自分たちで手作りした。現在の「ヌーヴェルヴァーグ」は、高田さんと池田さんの共同作品となった。

⑦ コラボアイテムにつながる。

福山市の市制施行100周年に合わせて制作した「KOREFUKU Tシャツ」。福山在住のアーティストmakoさんが「これからのほうがもっと大事」という意味を込めて、数字の100に「~」を合わせ、薔薇とともに描いたTシャツに、STOREHOUSEのロゴを入れて販売した。

⑧ 定番商品につながる。

このメンバーで2回のコラボレーションを果たした。

ジンジャードリンクを製造、販売するジンジャーダイヤモンドの中尾圭吾さんとベジッポ食堂のユファさん、アーティストのmakoさんがコラボした新商品のアップルジンジャーをSTOREHOUSEで販売。商品を中尾さんとユファさんが手掛け、デザインをmakoさんがディレクション。アップルジンジャーはその後、中尾さんが改良を加え、今では秋冬の定番商品になっている。

⑨ 商品開発につながる。

ALGORHYTHMと三暁の技術が融合したテーブル。

STOREHOUSEを運営するアルゴリズムは、第1回STOREHOUSEの会場施工を、鞆にある鉄工所、三暁(さんぎょう)に依頼。その時作った鉄のフレームを家具に応用ができないかと、家具作りがスタート。今では、ダイニングテーブルで使うスチールの脚や、天板と脚をつなぐ部材など、アルゴリズムの売れ筋のダイニングテーブルのほとんどに、三暁の仕事が活きている。

⑩ 出会いにつながる。

STOREHOUSEで出会った2人が、2019年、結婚式を挙げた。共に出店者だった中野剛男さんと小川のりこさん。出会いの場となった卸町で結婚式を、と考えて、アルゴリズムの別館「annex」を会場に選んだ。

⑪ 作家とつながる。

2019年、福山市南町から南蔵王町に移転し、以前より広くなった「スイーツラボミルク」。印象的な、「Nothing shortcake」の文字で顔を隠した女性のイラストを描いたのは、リメイク缶などを作るtegaki作家「VERT」のmaiさん。スイーツラボミルクの園尾聖さんとmaiさんの出会いは、2019年5月のSTOREHOUSEだった。

⑫ 新しい用途につながる。

お子さんを連れて楽しめる展示会は、イベントとはまた違った雰囲気に。

STOREHOUSEのチャレンジショップへの出店が決まったキッズ服のハンドメイド作家 「MiD」。会場の下見がてら訪れたアルゴリズムで気になったのが、アルゴリズムの別館annex。その後、annexで複数の作家と合同展示会を開催。フォトスペースとして貸し出していた空間に、新たな用途が生まれた。

⑬ 1枚の写真でつながる。

あこがれの写真と同じ衣装とロケーションで。

生花を贅沢に使い、心惹かれるウェディングシーンを作り出すミルワメゾン。雑誌STOREHOUSEに掲載した写真をきっかけに、価値感に共感した方々からの、「こんなウェディングをやりたかった」との問い合わせが増えている。

⑭ 新しいお客さんにつながる。

コトブキ印刷の宗藤さんとbabeadsの目崎さん。

デザイン制作と印刷を手掛けるコトブキ印刷の宗藤利英さんは、STOREHOUSEでTシャツのスクリーン印刷のワークショップを開催。ちょうど、Tシャツのワークショップをできるショップを探していたbabeadsの目崎麗子さんと知り合った。目崎さんは、マザーズネックレスや歯固めホルダーのワークショップを週に2回、リム福山で開催。年に数回、様々な店舗を集めてイベントを開催している。

つながりをつくる、STOREHOUSE。

 2013年、「みんなでつくる街」をコンセプトに「STOREHOUSE」は始まりました。STOREHOUSEは、好きなことを思いきり楽しんでいる大人が集まって、1つの空間を作っています。その空間も、人の活気や関わる人々によって、少しずつ変化してきたように思います。
 これまでの6年間で、福山ではたくさんのイベントが生まれ、なくなったものも少なくありません。そんななかで私たちが改めて考えたのは、イベントをする意味はなんだろうということでした。出店者の方々や関係者から聞くのは、異業種の人たちとイベントや雑誌を通して出会い、交流できること。いろんな人と交流し、情報交換できる場として、STOREHOUSEを楽しみにしているという声でした。

枠を超えてつながること

 福山は、繊維業や鉄鋼業、金属製品やプラスチック製品を製造する企業などが集まる「ものづくりのまち」です。今も、昔からの技術を向上させ、さまざまな製品を生み出す企業が数多く存在しますが、ものづくりも少しずつ変わってきていると感じています。
 私が勤めるインテリアショップでは、自ら企画し工場に製作を依頼する、オリジナルの家具を展開しています。提携工場と互いの考えを交わしながら、少しずつ、イメージする商品を実現させていきます。1つの企業でできることは限られていますが、製造が得意な企業、流通が得意な企業など、福山にはたくさんの企業と人がいます。枠を超えてさまざまな分野の企業や個人がつながること。新しい発想や視点を取り入れ、応用することが、新しいものづくりを生み出し、福山がもっとおもしろい街になると考えています。
 今回、これまでのSTOREHOUSEで生まれた「つながり」を特集として紹介しました。私たちがこれまでのSTOREHOUSEで見てきた、大切なつながりです。ものづくりが盛んな街で、イベントや雑誌、ウェブサイトといった、人と人、人と企業、企業と企業がつながる場を作る。みんなでつくる街は、言い換えれば、「つながりをつくる」こと。これが、私たちがSTOREHOUSEを通して、これからもやっていきたいことです。

山崎 小由美

やまさきさゆみ/ALGORHYTHM

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