ワンだぁカフェ

  1. mamanohibi

ペットとの暮らしを考える。

ワンだぁカフェ
福山の愛犬家が集うイベント。2013年にスタート。市内で1日ドッグランを開き、犬、愛犬家たちの交流の場を作り出す。現在はドッグランの常設に向けて動き出している。
https://www.facebook.com/ワンだぁカフェ-304225809729105/

この活動に一緒に取り組んでくれる人、サポート企業を募集しています。興味のある方はこちらまで。wondercafe29@gmail.com

 国の調査によると、10人に3人が動物を飼っている。ペットを飼う理由には「生活に潤いや安らぎが生まれる」を理由に挙げた人が一番多い。
 この7年で我が家の犬は2頭になった。思春期の子供たちとも、大切な家族である愛犬を中心に会話が増える。元気がないと、愛犬たちはそっと側に来てくれる。まさに、安らぎを与えてくれる存在だ。
 近年のペットブームはうれしいけれど、同時に「ペットを飼う責任」についても考える。我が家は犬を飼うにあたり、子供たちを交えて何度も家族会議をした。
 お散歩が毎日必要なこと、ご飯を毎日食べること、トイレのお世話についても。同時に毎月どのくらいお金がかかるのかや、犬の安全についても一緒に考えた。
 庭には飛び出さないようにフェンスを付けた。設備を整えるのにも、月々暮らすにも、お金がかかる。
 そして費用を想像できないのが、病気になった時のこと。言葉を話せないペットの体のことは、どこが痛いのか、どう調子が悪いのか分からない。以前、飼い犬の体調が急変し、真夜中に動物病院に走ったことがあった。不安でたまらなく、言葉を発せない姿に「このまま死ぬんじゃないか」と思った。信頼でき、なんでも相談できる獣医さんと出会うことが、とても大事だと痛感した。
 ペットとの暮らしには、寿命を知ることもとても大事だ。最期までお世話をできるのかどうか、そして、犬種によって性格も関わり方も違う。ただ可愛いからと家族に迎え入れて、「こんなに大きくなると思ってなかった」「吠き声がうるさい」「引越しをするから」などの都合で悲しい思いをさせてはいけない。
 ペットを飼うということは、そのすべてを理解し最期まで責任を持って世話をするということ。犬の姿や温もりは、私たちにたくさんの幸せを届け、人生を豊かにしてくれる。子供たちも、家庭という小さな社会の中で、犬を通して学びを得る。責任感や思いやりも多く生まれる。

犬を飼う世帯が12%に達する現在。(※注1) ペットが家族の一員になっている今、一緒に暮らす上で気になることがたくさんある。ペットの命を守るために、岡山動物がんセンター 三宅動物病院の三宅先生に聞いてみた。

Q:動物から感染する病気で死者も出ています。動物と暮らす上で気をつけなければならないことは?
A:
ペットは健康であったとしても、唾液などを介して人に感染する病原体が実は動物にはたくさんあるんです。
 ペットと同じ食器を使ったり、口移し、過度のスキンシップは避けること。動物を触った後は、しっかりと手を洗うことなどはとても重要です。日常生活において衛生面に気をつけることで、大部分の人と動物との共通感染症は予防できます。
 ニュースで取り上げられているマダニ媒介感染症も死者が出ています。犬の散歩時などにマダニが寄生し増殖するので、日頃からノミやダニ駆除薬で寄生を予防することが大切です。

Q:「狂犬病の予防接種率」が低下していると言われています。予防接種を行わないとどんな危険がありますか?
A:
日本での狂犬病の発生は1957年からありませんが、中国や韓国など、近隣諸国では、毎年発生しているんです。感染した動物が海外から国内に持ち込まれれば、現在の狂犬病予防接種率では国内感染が一気に広がると予想されますね。
 狂犬病に感染した場合の人や犬の死亡率は、ほぼ100%です。そのため、感染の可能性がある咬傷事故が発生した時、狂犬病未接種の場合、複数回の狂犬病鑑定を受け、保健所に結果を提出しないといけません。

Q:イングランドとスコットランドで、飼い犬に対する「マイクロチップの埋め込み」が義務化されました。日本ではまだ知らない飼い主さんも多いですが、マイクロチップはなぜ必要なのでしょうか?
A:
首輪に名前や住所、鑑札を付けていたとしても、首輪が外れて迷子になる場合があります。保護センターや保健所ではマイクロチップの読み込みを行いますので、マイクロチップを入れている犬は確実に飼い主の元に帰ることができます。
 また、今後起こりうる自然災害の時にも迅速に個体識別が行えます。個体識別が動物の健康管理にも役立つと予想されています。

Q:猫の方が犬に比べ飼いやすいと聞きますが、猫を飼う上でのアドバイスはありますか?
A:
外に出さないのはかわいそうと思う方も多いとは思いますが、外に出すことで迷子になったり、交通事故でケガをしたり、伝染病に感染する危険もあるので室内飼育がオススメですね。適切に飼育すれば、完全な室内飼育でも猫にはストレスはかかりません。
 しかし、室内にも危険が潜んでいて、紐や毛糸、飼い主さんに処方された人間用の薬を誤飲して胃や腸を傷つけ、亡くなることがあるので注意が必要です。近年、社会問題になりつつある地域猫の問題も深刻で、避妊、去勢を必ず行うなど、責任のある飼い方が欠かせません。他人に迷惑がかからない飼い方を、しっかり考えてあげましょう。

注1:平成29年度一般社団法人ペットフード協会調べ

岡山動物がんセンター 三宅動物病院 、ACC福山総合動物医療センター 院長
三宅龍二先生

「近年、動物のがんにもさまざまな検査治療が確立されています。がんは犬猫が8歳頃に、体表や口腔にしこりとして確認されます。動物は何かしらの手段で症状を訴えることが多く、獣医療も人と同様、いろいろな医療が可能です。血液検査、レントゲン検査、超音波、内視鏡、CT/MRIを駆使して、動物たちに心地よい生活を提供してあげたいものです」

岡山動物がんセンター 三宅動物病院
住所:井原市下出部町2-21-16
TEL:0866-67-3737

ACC福山総合動物医療センター
住所:福山市明治町11-2
TEL:084-927-3737

今岡 麻住

いまおかますみ/1978年台灣生まれ。二児の母。多胎児サークルツインズファミリー代表。NPO法人mamanohibi。ワンだぁカフェ主催。

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